今年見た映画を振り返ろう!その5「風立ちぬ」

風立ちぬ

宮崎駿監督最期の長編アニメ「風立ちぬ」

美しい日本人のいた時代
礼節や正義が生活の中に生きていた
貧しくて幸福な時代
息をのむような関東大震災の描写
不景気が人々の心まで蝕み
どうしようもない戦争に突き進んでいった狂った時代

そのような場面のどれもが
丁寧に美しく
そして、
淡々と描かれていて
素直に感動を覚える

主人公 堀越二郎の故郷や
菜穂子と再会する軽井沢の風景の描写にはすごく引き込まれた

主人公「堀越二郎」は終始淡々と描かれていて
一見、
航空技術者を目指す中での
挫折や困難を「夢」で邂逅するカプローニとのやりとりで
あっさりと乗り越えて行くようにも見える

二郎が最も激しく感情を露わにするのは
婚約中の菜穂子喀血の電報を受け取って東京へ急行し
再会を果たすシーンであり
彼の「夢」である飛行機の設計においては
あくまでも淡々と、である

でもそこで
「いざ生きめやも」
であり
「生きねば」
なのではないだろうか

二郎は決して戦闘機を作りたかった訳ではないだろう
それは冒頭のシーンからも
夢に登場するカプローニとのやりとりからも明らかである

しかし
不自由でも
意に染まなくても
貧しくても
暗い時代でも
航空技術者を目指し続け
設計図を引きつづける

まさに「今と格闘し生き続ける」
その葛藤と苦悩はラストシーンになっても
あくまでも淡々と
「一機も帰って来ませんでした・・・」
と締めくくられている

戦後の二郎が背負い続けたであろう苦悩を想像させるラストだったと思う

そして
このラストシーンを観ながら一番感じたことは
「戦争はもう絶対しちゃダメだ」
という思いだった

喫煙シーンの多用は
私にとっては時代背景を感じさせられるシーンだったし
「タカ派」的ではなく
「反戦」を考える作品だった

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